おおい町暦会館
二十八宿とは、中国において天体観測のため、周天を二十八に分割し、それぞれに名付けられた星座のことです。しかし後の時代になると、天文学的な意味は薄れ、二十八宿が年・月・日に循環配当され吉凶を判断する材料の一つとなりました。インド占星術の二十七宿については、二十八宿を起源としているという説もありますが、よくわかっていません。
具注暦(暦の様式)では、二十八宿は七曜とともに日付の上に朱で記されています。日本の暦法では、宣明暦までインド起源の二十七宿を用いていましたが、貞享暦以降、中国流の二十八宿に改められました。現在の暦は二十八宿を用いるのが一般的ですが、寺院が発行している暦には二十七宿を用いているものもあります。二十八宿にあり二十七宿に無い宿は、牛宿です。
貞享元年[1684]まで使用された暦法(宣明暦)では、二十七宿が用いられていました。下の写真は天正7年[1579]8月の暦です。八日[斗]で、あくる日の九日[女]になっています。[牛]が配当されていません。
貞享2年[1685]に暦法が貞享暦に改められました。これ以降の暦法では二十八宿が用いられました。下の写真は寛保3年[1743]正月の暦です。六日[斗]、七日[牛]、八日[女]。[牛]が配当されています。
二十八宿は、六十干支と同じく年・月・日にそれぞれ循環配当されています。
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以下、年・月・日の配当です